実は僕たちの研究室には幻の研究室メンバーがいます。
それはヤモリのウヴォ(ウヴォーギン)です。

彼とは10月末に水理実験室の前で出会いました。
満場一致でこの子を飼育することにした僕たちは育て方やエサなどを調べて毎日かわいがっていました。
ウヴォーのために太閤池まで生餌を取りに行ったり、部屋を暗くして帰宅するなどできる限りの愛情を注いできました。
つぶらな瞳や壁に張り付ているときの手足が愛くるしいんです。まだ赤ちゃんなので僕たちの卒業まで、もしくは今後、この研究室で何年も苦楽を共にするつもりでした。
12月4日18時半すぎ、水理実験室から帰ってきた僕たちはウヴォーに餌をあげようとご対面しました。
しかし、ペットボトルのキャップに収まっているウヴォー、中には水深1mm程度の水、水遊びをしていると思ったウヴォーは溺死していました。
われわれ研究室メンバーは状況を理解するのに数分かかりました。急いで取り出し心臓マッサージをしたのですが手遅れでした。
心にぽっかりと穴が開いたような気持ちでした。
話し合いの末、ウヴォーを土に埋めることにしました。幻の研究室メンバーである彼を忘れることはないでしょう。
ごめんな。ウヴォー
